知事要望事項を確認した市長会議=佐賀市の佐賀県市町会館

 佐賀県内10市の市長でつくる県市長会(会長・江里口秀次小城市長)は10日、県への要望事項を確認した。教職員の働き方改革に関連し、小中7校12人にとどまる教員業務支援員の配置を拡充するための財源措置などを重点項目に掲げ、行政関係25件、教育関係8件を盛り込んだ。

 教育関係では、例年欠員が生じ「学校運営が危機的状況になっている」として、公立小中学校の教職員定数の確保を要望。いじめの深刻化や不登校児童生徒が増加していることから、スクールカウンセラーの相談時間数増など教育相談体制充実を求めた。

 新幹線関連では、九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉の整備方針を巡って国と早期の合意形成を求めた。西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に伴い並行在来線となった江北-諫早に関しては、利便性維持と利活用促進を挙げた。

 このほか、脱炭素の取り組みに対する県補助制度の創設▽任意接種費用助成対象への帯状疱疹(たいじょうほうしん)と子どものインフルエンザの追加▽医療費助成に対する県補助の拡充▽物流業の企業誘致の推進を重点項目とし、8月30日に山口祥義知事に提出する。(川崎久美子)