佐賀県と県警、第一生命保険佐賀支社、佐賀県ヤクルト販売は、詐欺被害防止の意識向上を目的にした川柳コンテストを共同で開催する。昨年、ニセ電話詐欺の被害が過去10年で最悪になったことを受けて企画し、「STOPサギ!川柳2024」として実施する。応募期間は10日から9月17日まで。
県警によると、県内で昨年発生したニセ電話詐欺は169件、被害額は6億6042万円でともに過去10年で最も多かった。これを受けて県警は、佐賀の魅力をPRする川柳コンテストを実施していた県と同支社、安全安心に関する覚書を結ぶ佐賀県ヤクルト販売に呼びかけ、4者でコンテストを開く。
5日に県庁であった発足式で、県警の樋口勝馬生活安全部長は「SNS型の投資・ロマンス詐欺の被害も多発している。コンテストは沈静化を図るプロジェクトの一環」と狙いを説明した。
顧客訪問や商品配達時に広報チラシを配る第一生命保険佐賀支社の石井法子支社長と佐賀県ヤクルト販売の黒川奈雄常務は「一人一人が詐欺について考える機会となり、被害防止意識向上につながることを期待している」などと話した。
テーマはニセ電話や投資、ロマンス詐欺などの被害防止や撲滅を促す内容。チラシ裏の応募用紙に1句を書き、同支社に郵送する。専用フォームからも応募可。大賞に佐賀牛ロースステーキ、優秀賞にさがびよりを贈る。問い合わせは同支社、電話0952(22)2161。(北島郁男)