佐賀市の神野公園にある鍋島藩ゆかりの茶室「隔林亭」が2日夜、一夜限りでライトアップされた。風情ある木造の茶室が闇夜に浮かび、辺りの庭園は幽玄な世界に包まれた。
佐賀市の造園業者でつくる「佐賀市緑進会」が園内で開いた総会に合わせてライトアップした。神野公園は再整備が計画されており、市民に興味を持ってほしいと企画した。
会員らが仕事で使っている投光機10台を持ち込んで岸辺から照らすと、雨上がりの夜空と池のはざまに隔林亭が厳かに浮かび上がった。木下博幸会長(久保造園社長)はライトアップに目を細め、「公園は昼と夜のいろんな顔があると思う。市民からさまざまな意見が出て、よりよい公園ができれば」と話した。(北島郁男)