ハクセキレイ

 雨の日、野鳥はぬれないところでじっとしているようなイメージがありますが、どのように過ごしているのでしょうか。鳥の体には尾羽の付け根に油を出す尾脂腺(びしせん)と呼ばれる場所があり、羽づくろいをする時にこの油をくちばしにつけて羽をコーティングします。

 鳥の羽はまるでレインコートのように水をはじくようになるので、少々ぬれるくらいでは鳥たちの行動はいつもと変わりません。

 さて先日、雨の中で元気に鳴いているハクセキレイを見ました。ハクセキレイは佐賀県内では1年を通して見ることができる鳥で、長い尾とスマートな体形が特徴です。

 道路沿いやスーパー、コンビニの駐車場で見かけることもあり、地面をすごいスピードで走っていて目立ちます。彼らは昆虫が主食です。虫が飛び回らず地面にいることが多い雨の日は、逆に餌が取りやすく活発になるのかもしれませんね。(中村さやか)