実演するSouMaさんの手元に見入る来場者=佐賀市の岡田三郎助アトリエ

 佐賀新聞創刊140周年を記念した「立体切り絵 SouMaの世界展」が開幕した4日、会場となっている佐賀市の県立美術館敷地内の岡田三郎助アトリエで、SouMaさんによる切り絵のデモンストレーション制作が行われた。目の前で繰り広げられる超絶技巧に、来場者はくぎ付けになっていた。

 SouMaさんは和紙にデザインナイフを迷いなく滑らせ、1枚の紙から小さな羽根や葉などを作ってみせた。時には紙をねじったり丸めたりして棒状や丸に成形する場面も。紙をそぐように切る独自の技法「剥がし切り」も解説した。

 来場者からは技法や道具などに関する質問もあった。「失敗したらどうするのか」を問われると、「面白いと思って表現に生かします。ぷちっとちぎってみたり」と笑顔で答えた。

 小城市の古川真弓さん(79)は「目の前で緻密な作品が生まれて感動した。紙を自由自在に操っていてすごい」と話した。

 デモンストレーションは7日にも実施する。午前10時半~午後0時半の間で2回(各回約30分)開く。予約は不要。問い合わせは佐賀新聞プランニング、電話0952(28)2151。(清川千穂)

「SouMaの世界展」特設サイトはこちら