神埼市はデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する「DXアドバイザー」に加藤直之さん(60)を登用し、1日に市役所で就任式を行った。住民向けのアプリの開発や職員への講習などを無償でサポートする。
加藤さんは神奈川県在住。事業会社でITやDX業務に携わり、教育関係のデジタルコンテンツなど消費者向けのサービスを開発している。他県の自治体でのアドバイザー経験もあり、応募の理由について「少子化や職員の減少など地方の自治体が持つ悩みを解消するために、デジタルを活用していきたい」と話した。
今後はオンラインで打ち合わせや職員講習などを行うが、「現地に出向き、市役所の様子を見ながら調整をしていきたい」とした。
人材マッチングのアナザーワークス(東京都)の「民間複業人材活用」を通じてDXアドバイザーを決めた。加藤さんの任期は12月末まで。實松尊徳市長は「例えば市役所での手続きを簡単にスマートフォンで行えるようなアプリを開発したい。住民の利便性やサービスの向上、職員の業務の効率化につながれば」と期待を込めた。(樋口絢乃)