市長役からの提案に対し、質問する児童=唐津市議会議場

 相知小(唐津市)の6年生32人が6月27日、市議会議場を訪れ、議会を模擬体験した。子育て支援の充実を目指した議案について質問、採決を行い、地方自治の仕組みを学んだ。

 児童たちは社会科の時間で、唐津市の出生数を上げるために市が取り組むべき子育て支援を考えた。「授乳室の設置数を増やす」「子ども服お譲りコーナーを増やす」の2議案を提案し、二つのグループに分かれて質疑、採決をした。

 議長、市長役は議会事務局の職員が務めた。子ども服お譲りコーナーの議案では、児童が「服を買うお金が家庭でも減り、洋服がリサイクルできて環境にも良いと考えた」と賛成の意見を述べた。両議案とも賛成多数で可決された。

 居石好誠(こうせい)さんは「緊張感があった。議場で自分の考えを発表し、結論を決めることができたのは貴重な経験になった」と話した。(松岡蒼大)