1点の重みを忘れない。2年生だった昨夏の北海道総体のソフトテニス男子団体2回戦。第1ダブルスでコートに立った井田隼介(嬉野)は、マッチポイントを握った。しかし、そこから4点差をひっくり返された。「気を抜いてはいけない」。詰めの甘さを肌で感じた。

 2人の兄の影響で明倫小3年からラケットを握った。小学6年で九州を制し、鹿島西部中1年の時には、ダブルスで全国大会に出場。嬉野高では1年生から主力に名を連ねた。