唐津市議会は26日、市民会館と曳山(ひきやま)展示場を現地建て替えで一体的に整備する「新唐津市民会館」(仮称)の本体工事費を含む2024年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。会館の整備事業は近年の物価高騰を反映し、工事費と設計を見直す異例の展開をたどってきたが、25年度末の完成を目指して着工することになった。
2カ年の継続事業で、事業費全体は115億8191万円。今議会には初年度分の16億9335万円分を計上していた。
本会議の採決前には「今回の予算案は2023年3月議会の付帯意見、その後の連合審査会などでの審議を踏まえた内容と受け止めている」(志政会)、「機能の見直しを行うなど事業費の圧縮に努めてきた」(清風会)などとして、賛成の意見が示された。
現時点での総事業費は、2019年度の基本計画策定から今回の継続費まで含めて126億2419万円。今後金額を精査する備品代が加わるほか、資材費や労務費のさらなる高騰で見積もりが変更になる可能性もある。
今後は9月議会で施工業者の契約議案を上程し、議決後に着工する予定。工期は当初2カ年だったが、1年半に短縮になっている。(宮﨑勝)