武雄温泉駅南口の旧交番跡地整備後のイメージ図

 武雄市は武雄温泉駅南口広場の旧交番跡地を、市民や観光客がくつろげるスペースとして整備する。日陰をつくる屋根やウッドデッキを設置し、イベント時にはキッチンカーを配置できるようにする。7月から工事を始め、年内の完成を予定している。

 駅南口にあった交番は2022年9月の西九州新幹線開業を機に、駅東側に移転。建物は23年1月から3月にかけて撤去した。駅前は広場として整備しイベントなどに活用していたが、交番跡地の利用法は決まっていなかった。

 市は駅前広場整備後、市民やイベント出店者らの意見を聞き、駅前広場のコンセプト「まちのリビング」をさらに広げる方向で計画した。日陰が少ないとの声に応えて屋根を新たに設け、ウッドデッキの上にはテーブルとベンチを備える。

 駅前広場にはキッチンカーが1~2台程度しか入らないため、交番跡地には2台収容できるスペースを確保する。庭のような雰囲気を出すため、植栽も多く配置する。整備面積は約380平方メートルを予定している。

 市都市政策課は「市民や観光客が気軽に立ち寄り、ゆっくり会話をしながらくつろげる空間を目指したい」としている。(澤登滋)