佐賀県教育委員会は18日、県公立学校の教員採用選考試験で16日に実施した数学、保健体育の出題にそれぞれ1件ずつ誤りがあったと発表した。合計163人が受験したが、合否に影響はないとしている。
1件目は、小学校教諭の特別選考筆記試験の算数と中学・高校教諭の専門試験の数学の共通問題で、関数のプラスを誤ってマイナスと表記。三つの設問で値が求められず、受験者全員を正解とする。
2件目は、保健体育の中学、高校教諭の専門試験。スポーツに関する文章の空欄を語群から一つ選ぶ問題で、正解となる選択肢「公平」と「平等」の二つが入っていた。どちらの回答も正解とする。
両試験とも複数の職員で確認していたが、誤りに気付かなかった。教職員課の岡祐一郎課長は「厳正を期すべき採用試験の問題に誤りがあったことに深くおわびを申し上げる。チェック体制を強化し、再発防止に努める」とコメントを出した。(横田千晶)