佐賀、福岡両県の約40人が「絶対に完成させない」などと訴えた=佐賀市川副町

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備に反対する市民グループは15日、空港西側の駐屯地工事を止めるための抗議行動を実施した。佐賀、福岡両県の約40人が参加し、「絶対に完成させない」「反対を貫こう」と訴えた。

 「オスプレイストップ!9条実施アクション佐賀」(代表・豊島耕一佐賀大名誉教授)が主催し、参加者は工事現場の入り口付近で「みんなで自衛隊に戦争をさせない」など、配備計画に反対する内容の横断幕やプラカードを掲げた。福岡県三潴郡大木町から参加した中村裕幸さん(64)は「飛行コースを考えるとそう遠くなく、危険も感じる」と語った。

 7月29日には、佐賀、福岡、長崎、熊本4県の住民らが原告となり、新たな工事差し止め訴訟を佐賀地裁へ提訴する予定。豊島代表は「訴えるだけでなく、活動を活発化させることで世論を盛り上げたい」と力を込めた。(福本真理)