武雄市議会(吉川里巳議長、定数20)の6月定例会は14日、学校法人旭学園(佐賀市)が2026年4月開学を目指す武雄アジア大への市の財政支援策などの議案を審議した。市の補助金の取り扱いについて小松政市長は「交付要綱を作る。要綱には文部科学省からの設置認可が降りていることが条件との理由を付ける」と答えた。
市に交付する形で支出される佐賀県の財政支援も含む19億4809万円の補助金を、25年度債務負担行為として提案している。
4人の議員が質疑を行った。大学が継続的に運営できるのか、留学生と地域住民との融和など、市民が抱いている不安について小松市長は「さまざまなリスクについて、市民が損害を被ることがないように、学園側と協議し文書を交わすことを考えている」とした。
認可申請中に建物が着工され、最終的に不認可になった場合の対応を問われ、小松市長は「建物を撤去し用地を元に戻すことが原則だが、申請内容を見直して再チャレンジしたり、建物を他の目的に活用するケースも考えられる。市民に負担がかからないように、学園と協議を進める」との考えを示した。
財政支援策の債務負担行為を含んだ一般会計補正予算案は17、18日に総務常任委員会で審議し、20日の市議会最終日に採決する。(澤登滋)