大正時代のガラスの器を使った「大正浪漫アイス」

 汗ばむ季節がやってくると、今年も冷たいスイーツがおいしい季節になったと感じます。松原川沿いにある「喫茶室 蝙蝠(こうもり)」(佐賀市松原)では、「涼」と「甘味」を一度に味わうことができます。

 呉服店に併設されている喫茶室はもみじやアジサイに囲まれ、店内に入ると趣あるアンティークの家具が落ち着いた空間を作り出しています。「大正浪漫アイス(税込み680円)」は抹茶とバニラのアイスが大正時代のガラスの器に彩られ、あんこともなかの香りが冷たいアイスと一体感を出しています。

 コーヒーは無農薬で栽培されたフェアトレードの「ハチドリのひとしずく」。森の中で育てる「森林農法」で栽培されたものです。味わいは雑味がなくすっきりとしています。県外からもその味を求めて足を運ぶお客さまがいらっしゃるとのこと。

 この季節、松原川沿いを一望できる大きな窓ガラスからは新緑のもみじが美しく、3階部分の吹き抜けから、柔らかな光が差し込んでいます。日常から遮断されたかのような極上のひとときを過ごすことができます。(街なかかわらばん佐賀 市民ライター・大坪美和)