「スタインウェイの音色を間近で感じてもらいたい」と話す松藤弘之さん=佐賀市の松藤音楽院 画像を拡大する

「スタインウェイの音色を間近で感じてもらいたい」と話す松藤弘之さん=佐賀市の松藤音楽院

　佐賀女子短大名誉教授でピアニストの松藤弘之さんが23日午後2時から、佐賀市松原の松藤音楽院でコンサートを開く。最高級ピアノのスタインウェイで、バッハやショパン、リストの名曲を披露する。松藤さんは「スタインウェイの音色を間近で聞いてもらいたい」と話す。

　メインは、松藤さんが深く勉強してきたというドイツの大作曲家バッハ、ベートーベン、ブラームスらの名曲。ブラームスやリストは、松藤さんの年齢と重なる晩年の作品で、「ブラームスは交響曲などを世に出していたが、晩年は小品になっていく。弾いているとしみじみと感じ入るところがある」と魅力を語る。

　曲目の一つ、リストの「愛の夢」は情熱的に演奏されがちだが、「リストが指導した記録には、大げさに弾かないこと、愛なんていずれ壊れるものだからといった文言もある。そういったアドバイスを踏まえながら演奏したい」と話す。

　定員50人。大人3千円、小学生～高校生1500円。問い合わせは同音楽院、電話0952（24）5872。（福本真理）