神埼市は30日、新聞を使った新規採用職員の研修会を開いた。18人が参加し、4月の初回講座から約1カ月半の間にスクラップした関心のある記事を紹介し、選んだ理由や感想を発表した。
職員は、育児・介護や災害支援など話題別に記事を分類してスクラップブックに貼り付けた。感想を書き添えるなど工夫を凝らして記事をまとめ、「神埼市でも取り入れたい」などと意見を出し合った。
新聞を仕事に役立てるNIB(ニュースペーパー・イン・ビジネス)の一環で、佐賀新聞社が協力した。桑原昇編集局長は「行政が抱える課題に敏感に目を向けていた」と講評し、「情報を得て、自分の考えを他者に伝えることが皆さんの仕事で大事なこと。力を磨くために新聞を活用してほしい」とアドバイスした。
建設課の田中大喜さん(20)は「空き家や防災など業務で耳にする言葉を中心に記事を選んだ。新聞は一目でたくさんの情報が入るので、興味がなかった話題も読むようになった」と話した。(神埼市郡担当・樋口絢乃)