公立小中高校の校長経験者でつくる佐賀県退職校長会(今村統嘉会長、1233人)の定期総会が26日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。多忙さなどから教員不足が深刻化している現状を共有し、昨年度から始めた「人材バンク」の活動内容などが報告された。
人材バンクでは、同会が校長経験者のリストを作成し、県や市町の教育委員会に提供する。教科指導や教育相談をはじめ、放課後児童クラブ支援員、不登校児童の支援、登下校見守りなど、リストには登録者が対応可能な分野も記載している。3月末までに127人が登録していて、総会ではさらに協力を募る呼びかけがあった。
元校長の飯盛清彦・県教育委員はあいさつで教員不足に触れ、「児童生徒の成長に関わることができるやりがいを、周りに伝えてほしい」と話した。今村会長は「つながり合いながら一歩でも社会貢献、教育振興に向けて活動していく」と述べた。総会には約120人が出席した。(中島幸毅)