九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方針を巡り、佐賀県の山口祥義知事は23日、自らが提起している長崎県とJR九州の地元3者による新たな地元合意の形成について「国も入れて(4者で協議すべき)というのは、私はよく分からない」とし、国を交えた4者協議に否定的な考えを示した。地元関係者が合意した上で、国に手を挙げるのが整備新幹線のスキームだと強調した。

 同区間について、佐賀県は在来線の利用以外に関係者で合意されたものがない「未合意区間」とし、政府与党が推す佐賀駅経由ルートを白紙にした上で「地元で新たな合意形成を図るのも選択肢」と提起。これを踏まえ、今月13日に長崎県とJR九州の地元3者トップで意見交換した。