全国で深刻化している空き家問題について、佐賀市は本年度から、これまで取り組んできた危険な空き家の「除去」に加え、“予防”の観点から空き家になる前に「利活用」を促す取り組みを強化する。相談支援体制の充実を軸に、中古住宅の状態診断や空き家リフォームへの助成など総合的な支援に乗り出す。
市空き家対策室によると、使用目的がない空き家は2022年度に行った市の実態調査で、6年前の16年度から1・4倍の3221件に増加。空き家率は3・6%で、「倒壊の危険性がある」など危険があると判定されたのは、27・4%に当たる883件だった。