渾身(こんしん)のシュートを相手GKがセーブし敗戦が決まると、長沼洋一はがっくりとしゃがみ込んだ。終盤に粘りを見せた鳥栖は、FC東京と激闘を繰り広げたがPK戦の末、惜しくも3回戦突破を逃した。先発した富樫敬真は「前半はいい内容だった。後半に追いつけたことはよかったが、その分勝って終わりたかった」と悔しさを隠さなかった。
後半11分に先制を許し、その後もゴールが遠かった。敗戦がちらつきだした後半46分、マルセロヒアンがチームの危機を救った。味方からの浮き球に反応して裏に抜け出すと、相手GKをかわしてゴール左に流し込み、土壇場で同点に追いついた。ヒアンは「背後からいいボールがきたので決めきるだけだった」と胸を張った。