
通学などで自転車に乗る機会が多い中学生を対象に、スタントマンが事故(じこ)を再現(さいげん)しながら自転車の正しい乗り方を呼(よ)びかける交通安全教室が14日、佐賀市(さがし)の佐賀大附属(さがだいふぞく)中で開かれました。全校生徒約430人は、スタントマンの演技(えんぎ)に驚(おどろ)きの声を上げながら、事故の恐(おそ)ろしさを実感していました。

横断(おうだん)歩道で一時停止をしなかった自転車と、ベビーカーを押(お)す男性(だんせい)がぶつかる事故の再現では、衝突(しょうとつ)した瞬間(しゅんかん)に「ガシャ」と大きな音が上がり、生徒たちはどよめいていました。交通ルールを守らないことで、自身が危険(きけん)な目に遭(あ)うだけでなく、他人の命を奪(うば)うことも再認識(さいにんしき)していました。
ヘルメットの着用が努力義務(ぎむ)になって約1年がたちました。再現の中で、ヘルメットのかぶり方次第(しだい)で事故時の被害(ひがい)が違(ちが)うことが説明され、生徒たちは改めて正しい着用の大切さを学んでいました。(丸山美陽)

石崎 康太郎(いしざき・こうたろう)さん(3年)
少しの心がけで交通事故(じこ)は減(へ)らせると思いました。部長をしている生徒会安全部では、劇(げき)やクイズで道路標識(ひょうしき)の知識(ちしき)や事故に遭(あ)った時の対処(たいしょ)方法を伝えてきました。交通事故に遭わないように、今後も楽しく生徒みんなで交通安全への意識(いしき)を高めていこうと思います。
安部 遥貴(あべ・はるき)さん(2年)

スタントマンによる交通事故(じこ)の再現(さいげん)はとても迫力(はくりょく)があり、ドキドキしながら見ていました。特に「ちょっとした違反(いはん)が重なって起きる事故」の再現が怖(こわ)いと思ったので、普段(ふだん)から意識(いしき)をして交通ルールを守り、事故に巻(ま)き込(こ)まれないよう気をつけます。
中村 文咲(なかむら・みさき)さん(1年)

今まで交通事故(じこ)の現場(げんば)を見たことがなくその様子が想像(そうぞう)がつかなかったので、スタントでの交通事故の再現(さいげん)に衝撃(しょうげき)を受けました。自分が正しい自転車の乗り方をすることはもちろん、間違(まちが)った乗り方をしている人を見たら注意をしていきたいと思います。