佐賀県内の公立中学3年生で「英検3級」相当以上の英語力がある生徒の割合は30・1%で、都道府県と政令市の中で全国ワーストだったことが、文部科学省の2023年度英語教育実施状況調査で分かった。全国平均の50・0%を大きく下回っている。県教育委員会は授業中に発話する時間の割合が少ないことが要因の一つと分析。外部有識者による検討委員会を設置して緊急対策に乗り出す。

 文科省は13年度から、全国の公立小中高校の英語担当教員を対象にアンケート調査を実施している。27年度中に中3の「英検3級」相当以上、高3の「英検準2級」相当以上をそれぞれ60%以上にする目標を掲げている。英検3級は中学卒業程度、準2級は高校中級レベル。