神埼市の平方利郎副市長(67)が4月30日付で辞職した。市のふるさと納税事業を巡る官製談合事件で、前市長の内川修治被告(71)が逮捕、起訴され、逮捕翌日の2月14日から平方氏が市長職務代理者を務めていた。平方氏は「前市長に指名を受けて副市長に就いたので、市長が代われば引くのは当然」と説明した。

 平方氏は、1979年に旧神埼町役場に入庁。税務課長、福祉課長、2006年の合併後は、教育部長などを歴任した。16年3月に退職、22年8月から副市長を務めてきた。

 退職願は4月1日に市議会の田原和幸議長に提出。任期は8月10日までだった。

 實松尊徳市長は、後任の選出や時期について「未定」としている。(樋口絢乃)