地域の安全・安心のため、日々活動している消防団。県内20市町で活躍する若手団員に、入団のきっかけややりがいなどをお聞きします。今回は唐津市消防団肥前支団第4分団杉野浦部 前田健さん(32)です。

 団員の力結集し 僻地の暮らし守る

唐津市消防団肥前支団第4分団杉野浦部 前田 健さん(32)

 10年前、帰郷に合わせて消防団に入りました。入団のきっかけは先輩団員の勧誘ですが、肥前町の消防団は1家族に1人は入団する慣習が受け継がれています。私は長男なので、地元での消防団活動は「当たり前のこと」と考えています。

 昨年4月から、部長を務めています。重責を務めるには若すぎると思っていますが、杉野浦部の団員数は8人と極めて少人数です。そのうち、地元在住の団員は1人だけ。残りは私を含め、仕事の都合上、唐津市の中心街に居を構えています。小さな消防団なだけに、有事の際、団員が一人でも欠けると、活動に支障がでます。

 昨年末、地区内の坂道で車が転落し、住民が車体の下敷きになる事故が発生しました。メールで事故発生を知り、すぐに全団員が現場へ駆けつけました。幸いレスキュー隊の尽力で、住民を助け出しました。ただ、転落した車の撤去作業は消防団全員で対応しました。

 肥前町杉野浦地区は複雑な海岸線に沿った急峻な土地に約100人が住んでいます。団員が少人数でも一人一人が力を合わせ、これからも僻地に住む人たちの暮らしを守っていきたいですね。

ポンプ操法訓練で放水する唐津市消防団員(提供写真)

地元に温泉つきキャンプ場をつくりたい

健康麻雀や釣り、キャンプなど趣味が多様な前田さん(提供写真)

 大学卒業後、肥前町に本社のある建設業の会社に就職し、注文住宅を請け負っています。プランニングから現場監督までの業務をこなしています。ハードな仕事の合い間に、自分の船で釣りを楽しんだり、仲間との健康マージャンで息抜きしています。最近は、キャンプにもはまっています。将来的には杉野浦地区に温泉付きのキャンプ場を開きたいですね!

 

 

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