西村明純会長(左)に目録を手渡す千々波行典代表理事=佐賀市社会福祉会館

 唐津市のNPO法人「浜―街交流ネット唐津」は、佐賀県内の児童養護施設に魚介類や水産加工品を寄贈する。魚介類の消費量が減少する中、子どもたちの健康増進につなげようと取り組み、今年で2年目。サザエやタコの唐揚げなどを、5施設に月替わりで提供する。

 19日に佐賀市社会福祉会館で贈呈式が行われ、同法人の千々波行典代表理事は「魚には人間の体では作られない不飽和脂肪酸が多く含まれ、子どもからお年寄りまでみんなの健康に役立つ。幼少期から魚介類に親しんでほしい」と述べた。目録を受け取った県児童養護施設協議会の西村明純会長は「子どもたちがとても喜んでいる。週に1回以上は魚を食べるようにしているので助かる」と感謝した。

 地元の漁師の意見を取り入れてメニューを決め、サザエ(1施設当たり3キロ)やタコ唐揚げ(同1キロ)、クマエビ(同2キロ)、ブリ(同4キロ)などを5月から提供する。(松尾綺子)