お茶香る「瓦そば」(1078円)

 佐賀では珍しい瓦そばが味わえる「たつやといつつ」が3月、佐賀市街地と三瀬をつなぐ263号線沿いにオープンしました。

 ふたつの名前が合体した店名。その正体は、「たつや」=佐賀市の和菓子店「本家池の家」の2代目小池達也さん。「5」=予約が取れない同市の人気レストラン「5(いつつ)」。

赤褐色の瓦の木造建築。大きな看板を目印にして

 小池さんがかねてから胸に抱いていた「三瀬で飲食店を開きたい」という夢を、親戚で「5」店主の橘兆堂(たちばな・ときたか)さんに相談したのがきっかけ。「縁あってプロデュースすることに…達也さんの希望もあって、オリジナルの瓦そばを出すことにしました」と、にこやかに振り返る橘さん。

 テーマは「喰い茶(くいちゃ)」。茶文化の可能性を広げ、飲むだけでなく食べて味わってほしいという思いを込めた造語です。

 熱々の瓦の上でジュージューと音を立てる茶そばを、つゆでいただく「瓦そば」。「たつやと❺」では、鮮やかなグリーンの茶そばに、旬の野菜やだし巻きたまご、刻みのりなどをトッピング。長崎県雲仙市にある長田製茶の雲仙茶を練り込んだ細麺を、昆布やかつお節、みつせ鶏のブイヨンをブレンドした特製のつゆにくぐらせます。上品なお茶の香りとすっきりとしたつゆのうま味が魅力です。

「三瀬鶏釜飯」(1650円)。量は2人分程度、余ったらパックに詰めてもらえる

 みつせ鶏や野菜がゴロゴロ入った炊き込みご飯「三瀬鶏釜飯」は、そばのお供にぴったり。炊きたてを鍋で提供し、他の料理を食べている間に蒸らすスタイルです。

 「持ち帰りにぜひ。これから暖かくなるのでドライブ中に味わってほしい」と橘さんがすすめるのが、見た目も華やかな「❺パフェ」。「本家池の家」の人気商品である揚げまんじゅう、緑茶のくず餅、ほうじ茶風味のみたらしあん、玄米茶のパウダーなどを重ね、お茶を存分に楽しめる和パフェに仕上げました。

お茶好きにはたまらない「❺パフェ」(858円)

 いくつものそばの名店が並ぶ“三瀬そば街道”に加わった、「たつや」さんの瓦そば店。新緑の季節、ドライブ途中のランチや軽食にいかが。(清川千穂)

DATA

住/佐賀市三瀬2669
電/0952-56-2880
営/10:30-16:00L.O.
休/なし
駐/あり
IG/tatsuyato5

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