春風がふんわりと包み水ぬるむころ、玄海町の「浜野浦の棚田」は美しい夕日に染まります。田の輝き、海の輝き。癒やされる風景に誘われ多くの方にお越しいただいています。
その一人の山口秀信さん(66)。都会暮らしから「海が眺められる場所に」と佐賀県中の港を歩いて回り、隣町にたどり着きました。そんなある日、1枚のちらしに出合い、棚田の景色を守る「守りびと」になってくださいました。今年が2年目。地元農家さんの「夕日組合員」のメンバーにもなり、大きな力になっています。
さまざまな出会いがつながり、守られていく日本の宝。田起こしを終え、これから代かき、田植えが始まります。「一緒にお米をつくりませんか」。皆さんのおかげで今年も美しい景色が広がります。
(玄海町みんなの地域商社・青木一里)