自転車に乗って交通安全を呼びかけるパレードが7日、佐賀市蓮池町で行われた。佐賀南地区交通安全協会蓮池支部のメンバーら26人がヘルメットを着用して町内を回り、昨年4月に努力義務化された自転車のヘルメットの重要性をアピールした。
6日に始まった春の交通安全県民運動の一環で、同支部と佐賀南署などが取り組んだ。園田久利支部長(76)は「学校ではヘルメットをかぶって自転車に乗るよう指導があるが、大人にはなかなか浸透しない。パレードがヘルメット着用の意識を高めるきっかけになれば」と話した。
県警交通企画課によると、昨年に県内で発生した自転車事故405件(前年比43件増)の当事者415人のうち、ヘルメット着用者は74人(17・8%)だった。佐賀南署の石上勝交通課長は「ヘルメットは重大な事故から身を守ってくれる。意識の高い地域が見本となって県全体に広げてほしい」と期待した。
ヘルメットは3月下旬にJA共済連佐賀から県警に寄贈されたもので、今回初めて活用された。(上田遊知)