能登半島地震からの復興を支援するチャリティー上映会が27日午後6時から、佐賀市松原のシアター・シエマで開かれる。同館と宮城県人会さがの共催で、ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』(石井かほり監督、85分、2011年)を上映する。
同作は能登半島の最北端、石川県珠洲市の仁江海岸で塩をつくる職人たちの姿を追う。海水をくみ上げ、天日と風で乾燥させ、平釜で昼夜にわたりたき上げる「揚げ浜式」という伝統技法で塩をつくる、浜士と呼ばれる男たちの生きざまを描いている。
映画では技を守る角花豊さんと息子で6代目の洋さんに着目した。戦中戦後の日本文化や生活の移り変わりを見渡しながら、未来のライフスタイルのあり方を問いかける。
チケットは1ドリンク付きで2千円。必要経費を差し引いた売上金を公益財団法人ほくりくみらい基金へ寄付する。問い合わせはシアター・シエマ、電話0952(27)5116。(花木芙美)