九州市長会に提出する議案などを決めた県市長会=佐賀市の県市町会館

 佐賀県市長会(会長・江里口秀次小城市長)は3日、佐賀市で会議を開き、2022年秋の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に伴い、並行在来線区間となった長崎線江北-諫早の特急列車が大幅に減便するなど利便性が低下していることから「地域公共交通の維持・充実」を求めるなど国への5項目の要望をまとめた。5月に嬉野市で開かれる九州市長会に提案する。

 選定した要望項目はこのほか、災害対応力強化のための支援、福祉施策の充実強化など4議案。

 地域公共交通の維持・充実に盛り込んだ内容は、これまでも要望してきたが、別立てにして整理し、目立つ形にした。

 国に「鉄道事業者が経営効率化だけでなく、利用者サービスの維持向上を図り、沿線自治体と密接な連携を図るよう指導すること」を求めたほか、並行在来線区間の江北-諫早間に関し「利用者ニーズに配慮した運行時間、本数、乗り換え負担の軽減となる運行形態の維持に努めること」とした。(川﨑久美子)