駐屯地工事に関する影響や、今後の工事計画などについて意見交換した関係者=佐賀市の自衛隊地方協力本部

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊オスプレイ配備計画に伴う駐屯地工事に関し、防衛省九州防衛局は28日、佐賀県、立地自治体の佐賀市や土砂運搬ルート沿いの市などを交えた意見交換の場を開いた。防衛局はノリ漁期後の4月から、生コンクリートの打設工事を行うと説明した。

 会議は非公開。終了後、佐賀新聞の取材に応じた調達部の植田良治次長によると、ノリ漁期が終了後、準備が整い次第、生コンクリートの打設工事を行う。詳細な時期や運搬量などは「決まっていない」とし、開始前には「佐賀県、佐賀市に説明する」と述べた。

 工事開始前に防衛局は、ノリ漁期中はアルカリ成分が流出しないよう、生コンクリートの打設を行わない計画を示していた。生コン工場からの運搬予定時間は午前8時半から午後7時。関係者によると、6~7月が「ピークになる」と説明したという。

 佐賀市は「市民の生活に影響がないよう配慮すること、影響があった場合はすぐに対応すること」を求めた。防衛局は「これまで通り、可能な限り影響を小さくするよう努力する」と伝えた。

 また、昨年6月12日の工事開始以降、2月末現在で、走行や運転マナーなどに関する約200件の意見や声が寄せられたことも明らかにした。(川﨑久美子)