独立を意味する英語「インディペンデント」。佐賀市の「インデペ」社長の友廣一雄さん(50)は、その言葉が持つ「自由」という意味に引かれた。同社は人工知能(AI)を使って自分そっくりの仮想人格をウェブ上につくり、婚活や就活などで相性や適性を確かめられるサービスを研究開発している。一方で、コンサルティングやセミナーの受託運営など、企業を支援する側としても、型にはまらないビジネスを展開している。

 佐賀市出身の友廣さんは、三井住友銀行やオプティム(本店・佐賀市)を経て、2022年にインデペを立ち上げた。オプティム時代は佐賀銀行との合弁会社「オプティム・バンクテクノロジーズ」の社長も務め、新規株式公開(IPO)を目指す大都市の会社に投資した。オプティムの菅谷俊二社長ら優秀な起業家をそばで見てきて、「尊敬するだけでなく、自分でやってみよう」という気持ちが高まり、独立した。