地域の安全・安心のため、日々活動している消防団。県内20市町で活躍する若手団員に、入団のきっかけややりがいなどをお聞きします。今回は江北町消防団第3分団第7部 羽野豊さん(36)です。

なにもかもが新鮮で 地域を守る活動に誇り

江北町消防団第3分団第7部 羽野 豊さん(36)

 入団したのは2023年4月です。きっかけは理容店の店主から、突然「消防団に入りなよ。面白いよ」と言われ、興味を持ちました。父や兄ら家族は、消防団との関わりは全くなく、私も漠然と「火事のときに活動するだけだろう」と、簡単に考えていました。

 所属先は、実家のある地区の部ではなく、職場のコンビニエンスストアのある第3分団第7部にしました。入ってみると、ほとんどの団員が、私が経営するコンビニの買い物客だと分かり、消防団を通じて多方面で人間関係が深くなったのは大きいですね。

 最初の出動は23年5月、行方不明になった人の捜索でした。部長からSNSで出動要請があり、職場で活動服に着替え、格納庫へ急ぎました。消火活動が消防団の主な役割と思い込んでいたため、人捜しも活動の一つと知り驚きました。山に入って懸命に探しました。他の部が発見し、幸い命に別状はないと知り、心から安堵しました。

 水防訓練の土のう作りにも積極的に参加しています。消防団は何もかも新鮮で、住民の生命と財産を守る活動に誇りを持つようになりました。

町内の全分団が参加した昨年の夏季訓練の様子(提供写真)

町内のコンビニ2店舗経営

コンビニ2店舗を経営する羽野さん。唯一の息抜きはバイクのツーリング=江北町

 コンビニエンスストアのオーナーをしています。高校卒業後、アルバイトとして働き始め、今年で19 年目を迎えます。昨年秋には江北町内に2号店をオープンさせるため大わらわでした。地域にとって、ライフラインとして必要不可欠な存在なので毎日頑張っています。22年に大型バイクの免許を取得しました。日帰りツーリングが唯一の息抜きですね。

 

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