スポーツを生かしたビジネスについて考える「SSPスポーツビジネスシンポジウム」が25日、佐賀市で開かれた。専門家らによるトークセッションがあり、SAGAアリーナを活用したビジネスムードの醸成や、地域貢献を念頭に置いたスポーツの活用について意見を交わした。
県は2023年度からスポーツビジネスの創出を推進。地域のスポーツ資源を基に新しいビジネスを生み出す国の「SOIP」事業に、佐賀新聞社などとつくる実行委員会が選ばれている。
トークセッションでは、スポーツ領域のビジネスコンサルティングに携わる菅原政規氏(東京都)が、企業がスポーツをビジネスに生かす時は、県民に「スポーツはいいもの」という雰囲気ができているかが重要と指摘。「SAGAアリーナがあることで佐賀は雰囲気をつくる準備が整っている」と話した。
Jリーグ社会連携グループの鈴木順氏は、サッカーと関係がないイベントも開いて地域還元していることを紹介。「マーケティングも大事だが1人の心を動かす活動が大切。『佐賀のために』と考え、スポーツが使えるならばぜひ活用を」と呼びかけた。
県内のSOIPの事例発表もあり、バレーボール女子・Vリーグ1部の久光スプリングスら3団体が登壇した。(北島郁男)