和文化に親しむ女性らでつくる嬉野市の町おこし団体「嬉野伝統芸能保存会」(藤間幸和花会長)をこのほど、山口祥義知事が訪問した。日本舞踊を体験して関係者らと意見交換し、伝統芸能の魅力に触れた。
同会は、嬉野温泉に伝わる唄や踊りなどの郷土芸能を後世に残そうと2019年に発足し、20~80代の22人が所属する。20年からは若い人に魅力を伝えるためのミスコンテストを開催している。
山口知事は、嬉野温泉街の一角にある小劇場「いこい座」や、併設する旅館「ことぶき屋」の客室などを見学。藤間会長や「ミス嬉野伝統芸能保存会」の3人と観光客の状況などについて意見を交わした。日本舞踊体験では浴衣を着用し、基本的な所作などを学んだ。
山口知事は「所作を体験した上で、鑑賞すると違った見方ができる。インバウンド(訪日客)誘客のキラーコンテンツになる」と期待した。(坂本有佐)