佐賀市の佐賀女子短大で14日、卒業式が開かれた。地域みらい学科74人、こども未来学科80人、日本語別科18人の計172人が門出を迎えた。
同短大には多くの留学生が在籍しており、ミャンマーやネパール、韓国などの卒業生が各国の華やかな伝統服を身にまとって出席した。ミャンマー出身の11人は国軍のクーデターなどの影響で1年以上にわたって日本に入国できず、3年をかけての卒業となった。会場にはそれぞれの国旗も掲げられ、一人ずつ卒業証書と花束が贈られた。
今村正治学長は「女性が輝くことなしに社会の発展はあり得ない。一人一人の『わたし』が色とりどりに輝きますように」とエールを送った。卒業生代表でこども未来学科の船岡菜々美さんが「大変なこともあったが、実習で子どもたちが『先生』と笑顔で呼んでくれることで乗り越えられた。学んできたことを誇りに思い、精進していく」と答辞を述べた。(松尾綺子)