肥前町の入野、田野、納所の3小学校は新年度に統合し、入野小の校舎に「肥前小」が開校する。入野小では、6年生12人が保護者や地域の人たちに見守られながら、涙と笑顔で学び舎を巣立った。
式では、渡邊英博校長が一人一人に卒業証書を手渡した。渡邊校長は同校OBで、「入野小最後の年を最高の一年にしようと全力で取り組んでくれた。一人一人の存在が地域の未来を担うたくましい力になってほしい」とエールを送った。
卒業生は3年での人形浄瑠璃の学習などを振り返り、「私たちの心の中には、いつも入野小での最高の思い出がある。この思いを胸にそれぞれの未来へ飛び立つ」などと決意を語った。
教室では卒業生が、先生にプレゼントを渡し、保護者には手紙を読み上げた。4年でも担任した堀川陽子教諭は「自分で考え、自分で動く子どもたちに成長してくれた」と目に涙を浮かべた。(松岡蒼大)