今年の干支「辰」のわら細工を作った一ノ瀬和文さん

 大町町の一ノ瀬和文さん(77)は、定年退職後、米の稲わらを使ってしめ縄作りを始め、現在はわら細工も制作しています。町内外の神社の大祭に飾るしめ縄の依頼や指導、家庭用しめ縄作りのボランティア講師を務めるなど、年間を通して多忙な日々を送っています。

 わら細工はしめ縄の余ったわらを利用できないかと考え、独学で始めたもので「鍋囲い」「座布団」「干支(えと)」などを素手で編み上げています。米の品種によってわら部分の質が違うそうで、「さがびより」と「山田錦」をわら細工やしめ縄のために栽培し、用途に応じて使い分けているそうです。

 「しめ縄には青くて新鮮な稲わらが必要で早く刈り、暗所で保存しています」と一ノ瀬さんは話してくださいました。来年の干支は「ヘビ」で、田植え前から計画を立て、アイデアを練っています。

 (地域リポーター・二宮幸枝=江北町)