鳥栖市の大型アウトレットモール「鳥栖プレミアム・アウトレット」が3月で20周年を迎えた。国内外ブランドが軒を連ね、開業時から3度の増設を経て現在の店舗数は約170。鳥栖市の観光拠点の一つとして近隣の福岡や長崎、熊本などからも集客し、累計の延べ利用者数は1月までで約9500万人に上る。
同店は御殿場(静岡)、りんくう(大阪)、佐野(栃木)に続く国内4カ所目として2004年3月12日に開業した。都市部から一定の距離があり、アクセスが良い土地を出店地に選ぶなかで、九州、長崎、大分自動車道が交差する鳥栖市が出店戦略に合致、車による来店者のため約3千台収容の駐車場を備えた。
鳥栖店は04年に店舗面積1万8400平方メートル、94店で開業後、07年、11年、19年に増設を重ね、現在の店舗面積は3万1700平方メートル、約170店となった。運営する三菱地所・サイモンによるとオープン直後04年度の約136億円から、増設後の08年度約192億円、12年度約251億円、コロナ禍前の19年度は約326億円と売り上げを伸ばしてきた。22年度は約273億円で、インバウンド需要は回復期にあるという。