農村ビジネスや農産物を加工販売する6次化に取り組む県内の女性農家らの交流会がこのほど、佐賀大本庄キャンパス内のオプティム・カフェで開かれた。参加者は持ち込んだ自社商品などについて意見を交わし、専門家の助言を基に商品のブランディング手法への理解を深めた。
県内で6次化に取り組む女性農家の横のつながりをつくり、商品の磨き上げや新規ビジネスの創出に結びつけようと、県産業イノベーションセンターが初めて企画した。加工や直売、飲食店の経営などを手がけたり、6次産業化を目指したりする女性農家ら16人が参加した。
それぞれが展開している商品を持ち寄り、試食しながら意見を交わした。オプティム・カフェを運営する佐賀市川副町の農業生産法人イケマコの池田優子さんは、カフェの食事や栽培する大麦で加工販売する麦茶などを提供し、2007年から始めた6次化の取り組みを紹介した。
県よろず支援拠点の今里暁子コーディネーターが、SNS(交流サイト)を活用した有効なブランディングについて話した。今里さんはPRでは具体的なユーザー像「ペルソナ」を設定することが重要だと説明、「ターゲットの解像度を上げることで、研ぎ澄まされた(PRの)言葉になる」と助言した。(小島発樹)