県立大構想の具体化を検討する専門化チームは4日、初会合を開いた。佐賀市出身の大学教授3人と県担当者2人がオンライン会議で意見交換し、キャンパス外での学びを充実させることや、筆記試験以外の入試も検討していくことを確認した。
1時間の会議後、日野稔邦政策総括監が記者団の取材に応じた。日野氏によると、県全体を学びのフィールドにする▽筆記試験以外の入試も検討すべき▽教員や大学の理念に共感できる教員に来てもらいたい―という3点が主な意見として出た。
入試については、「ペーパーテスト1回で決めるのはどうか」という意見が多く出たという。生徒の熱量、やりたいことが県立大と合っているかなどじっくり見て判断できる仕掛け、大学と高校の連携を重視した入試の検討を求める意見が出たという。
会議は冒頭のみ公開。専門家3人が所信を語った。チームリーダーで立教大経営学部長の山口和範氏のほか、新たに2人が加わった。
慶応大総合政策学部教授の飯盛義徳氏は「学位は経営学。現場を徹底的に大事にするのがモットー。私の経験、知見が地域の皆さんにお役に立てればと願っている」と語った。叡啓大ソーシャルシステムデザイン学部教授の早田吉伸氏は「公立大の設立準備に深く関わった経験がある。今回のプロジェクトに貢献するように生かしていきたい」と述べた。
次回以降の会議は随時、形式にとらわれずに開く。(山口貴由)