地域の安全・安心のため、日々活動している消防団。県内20市町で活躍する若手団員に、入団のきっかけややりがいなどをお聞きします。今回は 神埼市消防団第6分団第7部 千北亮洋さん(28)です。

団員不足でも 地区外の人員でカバー

神埼市消防団第6分団第7部 千北 亮洋さん(28)

 消防団に入ったのは2020年4月です。職場の先輩の勧誘を受け入団したのですが、所属は私が住む神埼町内ではなく、千代田町詫田地区の第6分団第7部に籍を置きました。部の団員数は16人。6割が市役所職員です。さらに半数は他の地区に住居を構えています。つまり、ここの消防団は、人員不足で地元では団員をそろえられない現実を知りました。

 今年2月、この地区で建物火災が発生しました。私にとって初めての火事現場です。その日は土曜日で、自宅でくつろいでいたところに出動要請がありました。単身で現場へ行かざるを得なくなり、かなり気持ちが高ぶったのを覚えています。現着し、住宅からすさまじい勢いで立ち上る黒煙を目の当たりにして、体が全く動きませんでした。

 なんとかベテラン団員を見つけ、的確な指示を仰ぎ、他の団員への伝達やホースの筒先を支えたりして懸命に消火活動にあたりました。建物は全焼しましたが、延焼は防ぎました。私自身、地区外に住んでいるとは言え、地域を守るには、団員がどこに居ようとも、消防団が必要不可欠な存在であると確信しています。

夏季訓練では神埼市消防団の全分団が集結(提供写真)

大人らしい余暇の過ごし方を

特技はフットサル。ドリブルで敵陣に切り込む千北さん(提供写真)

 市役所に勤めています。基本的にデスクワークなので、休日の自分の時間は、ランニングやサッカーなどスポーツで汗を流すようにしています。ただ、アウトドアばかりだと疲れるので、今後は料理や読書といったインドアの趣味も持ちながら、カフェや温泉巡りもしたいですね。あと映画観賞や旅行といった大人らしい余暇の過ごし方も考えています。