国指定特別史跡・吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の北墳丘墓西側にある「謎のエリア」の発掘調査で国内最古級とみられる青銅器の鋳型が出土したことを受け、研究者らによる講演会が23日午後1時半から、吉野ケ里歴史公園内の展示室で開かれる。弥生時代中期前半(前2世紀頃)の鋳型について研究者が解説する。

 県文化財保護・活用室の渋谷格さんが、新たに出土した鋳型の発掘状況を説明。鋳型の研究で知られる九州大比較社会文化研究院の田尻義了准教授がこれまでの出土例や研究史を踏まえながら、今回の出土品の意義付けを行う。青銅器に詳しい愛媛大ミュージアムの吉田広教授が総評する。

 定員50人。入場無料だが、入園料や駐車料は必要。問い合わせは同活用室、電話0952(25)7233へ。(大田浩司)