唐津市の総合教育会議が20日に開かれ、二つ以上の学年で構成する「複式学級」のある学校統合について、2025年4月に竹木場小、大良小、切木小が統合して高峰小とする対応に関して協議の進ちょくを報告した。

 3小学校の統合に関しては、22年12月から統合準備委員会を開催。高峰中と併設して竹木場小校舎に移る予定で、これまで6回の協議を重ねている。全校児童は約120人を見込む。

 このほか会議では市内の児童数の推計が示され、29年には児童数が23年比で1200人減少し、複式学級や1学年1学級がある小学校が、全24校のうち13校となる見通しを示した。今春、厳木町では厳木小と箞木小、肥前町で田野小、入野小、納所小がそれぞれ統合される。複式学級があり、統合協議に至っていないのは市内で4小学校ある。

 教育委員からは「複式は教員1人で2学年の授業を進めるなど物理的にも厳しい。クラス替えには子どもの人間関係の逃げ場をつくるなどの側面もある」との意見があり、峰達郎市長は「複式については施策として考え、方向性を見いだしていく時期に来ている」と話した。(横田千晶)