最優秀賞を記念して前列左から 大和恋、大宅舞 後列左から 久原なな実、栗田達弥

プレゼンテーションの様子

 「第7回佐賀(さが)さいこう!企画(きかく)甲子園(こうしえん)」が昨年12月、佐賀市(さがし)の佐賀城(じょう)本丸歴史館で開かれ、嬉野(うれしの)高校チームが最優秀(さいゆうしゅう)企画賞を受賞した。佐賀の魅力(みりょく)として佐賀弁(べん)を発信するアイデアだ。企画を思いついた経緯(けいい)や思いについてリポートする。

 私(わたし)たちは、福祉(ふくし)を学んでいます。介護(かいご)実習では、佐賀弁を用いて利用者とコミュニケーションを図(はか)ります。しかし、会話には私たちが普段(ふだん)使わない、理解(りかい)できない佐賀弁がたくさん出てくるので、佐賀弁についてもっと知りたいと思いました。そこで考えたのは「おみやげには佐賀弁をどうぞ」という企画です。

 

 まず、佐賀弁の歴史について調べ、国語の先生にも佐賀弁の特徴(とくちょう)を教えていただきました。佐賀弁は「佐賀方言」「唐津(からつ)方言」「田代(たしろ)方言」の三つに分類され、平安時代の古語の名残(なごり)や佐賀藩(はん)の武士(ぶし)が使っていた漢語方言などが残っているそうです。また、教育熱心だった佐賀の精神(せいしん)文化が反映(はんえい)されていることも分かりました。

 佐賀の歴史や文化、県民の精神までもが佐賀弁に残っており、知れば知るほど後世に残していかなければと感じました。特に県外で佐賀弁を話すことに抵抗(ていこう)がある人が多いことから、全国どこでも佐賀弁を話せるような風土づくりに取り組んでいくことにしました。

 具体的な企画内容(ないよう)は、佐賀弁動画をSNSなどで全国に配信するというものです。全国の人に認知(にんち)してもらえれば、今までにない新しい価値(かち)が生まれます。試(ため)しに動画をSNSに投稿(とうこう)すると、全国から再生(さいせい)回数がどんどん伸(の)びて、たくさんの「いいね」をもらいました。佐賀弁への関心や評価(ひょうか)が高いことが分かり、とてもうれしく思いました。

 最優秀企画賞を受賞したときは、驚(おどろ)きと喜びがいっぱいで、諦(あきら)めずに頑張(がんば)ってよかったと思いました。今回企画甲子園に出場するに当たって協力してくださった関係者の皆(みな)さま、そして、メンバーへの感謝(かんしゃ)の気持ちでいっぱいです。