佐賀県は2月から、SSPアスリートとして認定を受けた選手が、県内の登録店舗で商品の提供や値引きなどを受けられるサービスを始めた。スポーツ文化の裾野拡大を図るSSP構想の一環で、一体となってアスリートを応援する地域づくりにつなげる。
世界大会や国内大会などで上位の成績を収め、県からSSPアスリートの認定を受けた約千人が対象。選手は事前に配られた「アスリートパス」を提示することで、SSP構想に賛同した「アスリートサポーター店」で商品の割引や飲み物のサービスなどを受けることができる。サポーター店には現在、菓子店や選手用のマウスガードを作成する歯科医院など15店舗が登録している。
佐賀市の鶴屋菓子舗では、少量で高エネルギーが補給できるようかん「YOKANGO」(ヨーカンゴー)と丸ぼうろを一人1個ずつ提供する。同社の堤一博社長は「アスリート向けに開発した補食に適した商品も準備している。気軽に利用してほしい」と話した。
県は「企業や店舗のイメージアップにもつながる」としてサポーター店への登録を呼びかけている。専用フォームから店舗の情報やアスリートへのサービス内容などを書き込んで申し込む。問い合わせはSAGAスポーツピラミッド推進グループ、電話0952(25)7345。(蒲原隆寛)