< atelierCORO 神野店 >

「atelierCORO」(アトリエコロ)は、画家の濱智子さん、家具職人の松尾浩之さん夫妻の活動名。そこに、東京の有名菓子店で経験を積んだ息子の松尾青風さんが加わり、父が営む定食屋「COROYA」で間借り営業をスタートして2年。フードコートへの出店や「atelierCORO」水ケ江店での販売を経て、1月19日、パティスリーとしての店舗「神野店」をオープンしました。松尾さんのお菓子作りのテーマは、「日常に甘いひとときを描く」。誕生日や記念日などの特別なときはもちろん、日々の暮らしの中にときどき登場するような身近な存在でありたい。そんな思いで菓子と向き合っています。

看板商品は、以前から人気の「四角いシュークリーム」。オープンから3日間で約1000個を売り上げたといいます。サクッと軽い生地の中には、卵の風味際立つツヤツヤのカスタードクリームがたっぷり。そのままかぶりつくもよし、ふたをはずしてカスタードをディップするもよし、自由に楽しみましょう。食べる直前に数十秒トーストで温め、生地をサクッとさせるのがおすすめ。ベーシックな「プレーン」のほか、「嬉野緑茶」、「ショコラ」、「黒ゴマきなこ」、「カフェオレ」、「苺(イチゴ)」、計6種類を販売しています。ポップでカラフルなビジュアルは、手土産としても喜ばれそう。連日完売しているそうなので、確実に購入したい場合は予約(前日20時まで)が確実です。

今後は徐々にケーキやプリンなどの生菓子も増やしていく予定。「東京で見て、学んで、感じたものを、佐賀の人たちにも共有したい」と松尾さん。ショーケースにずらりとケーキが並ぶ日はそう遠くはないはずです。
焼き菓子類も充実。パウンドケーキやクッキー、ギモーブなど、常時10種類以上がそろいます。中でもイチオシは、肉球の形が何ともかわいらしい「肉球マドレーヌ」。キュートな見た目に反して、ラム酒が香る大人の味わいです。


「ここにもともとあったパン屋さんには小さい頃から何度も訪れていたので、なじみある場所に縁あって店を開けたのがとてもうれしい」。かつて通ったパン屋のように地域の人に愛される店を目指して― 夢の一歩を踏み出したばかりの松尾さんの、これからに注目です。(岩永真理子)


DATA
住/佐賀市神園4-7-16
電/070-8540-0568
営/11:00-18:00
休/水曜、第3日曜
※イベント出店などで不定休あり
駐/3台
IG/ateliercoro