佐賀労働局が発表した2024年3月の高校卒業予定者の就職内定率(12月末現在)は、前年同期比0・2ポイント増の93・7%だった。求人倍率は同0・33ポイント増の2・47倍で、記録として残る1997年度以降、過去最高を記録した。人手不足や少子化を背景に、売り手市場が続いている。
就職希望者数は前年同期より129人少ない1846人で、そのうち1730人が内定した。県内への就職希望者は1227人で内定率は92・5%。県外希望者は619人で、内定率は96・1%だった。
県内のハローワークが受理した求人数は前年同期よりも341人増え4558人。産業別では、製造業が最多で、次いで建設業、医療、福祉が多い傾向が続いている。
内定していない生徒は116人。佐賀労働局は「個々のニーズを踏まえ、求人開拓に取り組むなど早期に就職が決まるよう支援する」としている。(福本真理)