佐賀県産など秋まきのタマネギで課題となっていた貯蔵時の腐敗対策として、害虫のネギアザミウマを駆除することが有効であると、県農業試験研究センターが突き止めた。出荷まで貯蔵する際に気温が高くなると黒かび病の発生が見られるが、栽培時にネギアザミウマを適切に駆除すれば腐敗率を低減できた。全国有数の産地である佐賀県のタマネギの出荷量増加への貢献が期待される。

 佐賀県産タマネギは秋まきで、6月上旬ごろまで収穫し、貯蔵して9月ごろまで出荷している。低温貯蔵も増えてきたが、容量の面から全量は行えず、コンテナなどで保管している。気温が高くなると、黒かび病による腐敗が起きていた。