第67回JA共済全国小・中学生書道コンクールの条幅の部で、佐賀市の思斉館小学部6年の中原紗希さん(12)が最高賞で大賞の文部科学大臣賞に輝いた。課題の「故郷の風景」を力強く仕上げ、快挙を遂げた。
中原さんは昨年夏、弟の健太さん(同小2年)と共に筆を振るい、理想の形に近づけようと練習を重ねたという。バランスを取るのが難しい課題で、特に画数の多い「郷」の字の横幅を引き締めて調和させるなどの工夫を凝らした。
小2の夏から書道を習う。同コンクールで昨年は全国銀賞、一昨年は全国農業協同組合中央会会長賞を受けた。中原さんは「最高賞を取れず悔しくて、『今年こそ』と頑張った」と振り返る。念願の最高賞を家族で喜び、「一本一本の線に力を込めて、これを超える作品を書きたい」と目を輝かせていた。
同コンクールには全国から約101万8千点の応募があった。表彰式は2月2日、東京都のJA共済ビルで開かれる。(花木芙美)